学会・支部の発展のために 私は、平成に改元され間もなく中学校教員になりました。平成の新学習指導要領、初任者研修が全面実施され、土曜日は午前授業だった頃です。初任者研修で「教師が自分の知識を押し付けるのではなく、生徒にとってわかりやすくという視点から授業の構成を考えましょう」と指導主事の先生から助言を受けたのを今でも覚えています。当時の私は、校外研修を自分から積極的に受講する方ではありませんでしたが、2年目頃教育相談初級講座、次いで5年研の頃中級講座を受講した履歴が残っています。学級経営や教育相談の講義に面白さを感じたのか、自分の弱点、不安をそこに感じていたのか…。
その後、学級経営のことや学級活動・生徒会活動の面白さ、やりがいに惹かれ、特活部会に所属しました。先輩や同僚から学び、よさそうなものは真似をする等、特に“教育相談”とか“研修”を意識することはなく、部活動指導に没頭する日々でした。しかし、教員研修センター勤務を契機に、再び教育相談・生徒指導について深く向き合うことになりました。生徒理解、保護者対応、不登校、発達障害の理解と対応、グループアプローチ…若い頃にもっと学んでいたら、生徒への指導に役立てることができただろう。自分の学びの不足を後悔しました。仕事の一環として教育相談や生徒指導、特別支援教育の研修講座を会場の後方から聴講したり、講師の先生と直接お話ししたりできる等、とてもありがたい職場でした。教育相談課では生徒指導主事や学年主任、養護教諭の研修講座も担当していたので、養護や校内外の連携についても学ぶことができました。同課の指導主事・研究員の皆さんにはとても助けてもらい、また教えてもらい、そしていい人脈もできました。管理職として現場に復帰後、学ぶのは「今からでも遅くはない」という気持ちを抱かせてくれたのも、センター勤務のおかげです。
そんなある意味俄か学会員の私が、今期から青森県支部理事長をさせていただくことになりました。在会年数ではまだまだ後輩ですので、長年活動を推進してこられた諸先輩から学会全体・当支部の活動の歴史や流れを教わりながら、学会・支部の発展のため尽力していきたいと思います。アフターコロナの社会・学校で、今どんな個別・集団の支援が必要なのかを探りながら、
@学校での実践に役立つ研修会を実施する
A自らの実践を、次に生かすためまた発信して他から意見をもらえるよう、記
Bともに学んだり相談したりして高め合える仲間・ネットワークを広げる
C学会資格である“学校カウンセラー”の取得・更新をしながら資質の向上を
ことを目指して一緒に活動していきたいと思います。支部の皆様はじめ学会員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
2025年 6月1日
- 理事長
- 木 村 浩 (研修担当)
- 理 事
- 原 穣 (認定担当)
- 珍 田 洋 子 (研修担当)
- 藤 田 彰 子 (災害対策)
- 中 村 博 文 (研修担当)
- 工 藤 雅 督 (事務局担当)
- 監 事
- 關 政 明 (認定担当)
- 熊 谷 路 子 (広報担当)
- 事務局長
- 山 口 繁 弥 (広報担当)
- 副事務局長
- 大 場 綾 夏 (研修担当)
- 事務局
- 佐 藤 春 香 (会計担当)
- 三 浦 丈 (研修担当)
- 顧 問
- 小 玉 有 子
学校教育相談の実践を通して、研究・研修等を行い、会員相互の資質の向上と青森県学校教育相談の普及・充実・発展に寄与してまいります。